インカ・コーラ Inca Kola

inca-kola-02.JPGペルーの国民的ソフトドリンク "インカ・コーラ"

ペルーのお店で「コーラをください」と頼むと、必ず「コカ?それともインカ?」と聞き返されます。
日本ではコーラと言えば「コカ・コーラ」ですが、ペルーではそうではありません。
なぜなら国民的炭酸飲料「インカ・コーラ」があるからです

inca-kola-01.JPGインカコーラの500mlボトル

インカ・コーラ(Inca Kola)はペルーで作られた炭酸飲料で、ペルー国内で人気を得ており、国内の炭酸飲料のシェアはレポートによりますが、およそ25‐30%を維持しており、コカコーラと人気を二分しています。
鮮やかな黄色はインカの黄金をイメージしたカラーで、インカコーラの名に相応しいものです。
味はバニラのような甘い香りが強く、その中にハーブのような匂いが混ざっており、甘味は他の炭酸飲料に比べて強めです。(悪駄菓子屋さんのドリンクのような味だと言う人もいます。)

ちなみにインカコーラのコーラ部分の綴りは Cola ではなく Kola です。
もともとコーラとはコーラの実 (Kola Nuts) というカフェインを含む木の実(かつては噛んで興奮剤として楽しむ嗜好品だった)が原料に含まれているために名付けられたものなので、綴りとしてはコーラの実と同じ Kola でも間違いではないですね。

写真は500mlのボトルですが、他にも3L、2.25L、1.5Lなどの大きいペットボトルや、瓶のタイプなど多様なサイズで販売されています。
レストランでインカコーラを頼むとほとんどは瓶入りで、一人分:ペルソナル(personal)というサイズは237mlの小瓶で提供されます。
値段は2016年7月現在で500mlペットボルが2ソルとなっています。

また、インカ・コーラ・ゼロ(Inca Kola Zero)という、ゼロカロリーのインカコーラもあります。

意外と古いインカコーラの歴史

inca-kola-old-pic.jpgピンナップのような古いインカコーラの広告

インカコーラの歴史は古く、1935年に遡ります。
英国からのペルー移民だったジョニー・リンドレー(Joseph Robinson Lindley) とその家族はリマのリマック区(Distrito del Rímac)にてソフトドリンクの工場を経営していましたが、リマ市の400周年を記念する1935年に合わせて新しいドリンクをリリースすることにしました。
ペルー原産で一般的なハーブであるイエルバ・ルイサ(Hierba Luisa:レモンバーベナ)で味を付け、インカの黄金にあやかった黄色いカラーのドリンクを開発し「インカ・コーラ」と名付けます。
この新しい炭酸飲料は瞬く間にヒット商品となり、リマのいたるところで飲まれるようになりました。

ちなみにこのイエルバ・ルイサをレモン・グラスだと勘違いしている記事を見掛けますが、正しくはレモン・グラスではなくペルーやボリビアなどアンデス原産の「レモン・バーベナ」のことです。(レモングラスはアジアのハーブですね)

その後、1995年くらいからペルーにおいてファストフードのチェーンにおいてインカ・コーラが販売されるようになってますます知名度は広がっていきました。
また、コカコーラ社による資本提携を経て、現在ではリンドレー社(Corporación José R. Lindley S.A.)により製造、コカコーラ社の名前で販売されています。

ということで、インカコーラには80年以上の歴史があるんですね。
そして、作ったのがイギリスからの移民だったというのも意外です。
ペルーに来たら一度は飲みたい、いや必ず飲んでほしいドリンクです。