アルガロビーナ Algarrobina

algarrobina-01.JPG陳列されているアルガロビーナ

アルガロビーナってなに?

アルガロビーナとは、アルガロボ(Algarrobo 学名 Prosopis pallida マメ科)という南米の乾燥地域原産の木の豆から摂るシロップのことです。
アルガロボの木には、10~30cmほどの長いさや豆がなります。
(残念ながらこの豆自体は一般に流通しないため、アルガロボの豆を市場などで目にすることはありません)
その豆を煮だしたものを圧搾し、エキスをフィルターにかけて、水分を飛ばし砂糖を加えたものが、アルガロボ・シロップつまりアルガロビーナです。

アルガロボは「命の木」

アルガロボの木はキアベ(英語:Kiawe)という名でも知られています。
ペルーでのアルガロボの生育地域は、コスタ(海岸砂漠地域)の北から、標高1,500mの地域まで及びます。

アルガロボの木は、元々ケチュア語で「Taku」と呼ばれ、ペルーではプレインカ時代から既に存在していたようです。
Antonio Raimondiというイタリア人 が、プレインカ時代のアルガロボを模った木彫りを発見し、スペインによる征服以前からアルガロボがペルーに存在していたことの証拠となっています。
※ちなみに、アルガロボの名前はアラブ・ヒスパニック alharrúbaから来ていて、このalharrúbaという言葉はペルシャ語 harlup(ロバの顎という意味)から来ているそうです。
コロニアル時代に、ケチュア民族にTakuとして知られていた木が、スペインにあるアルガロボ(学名:Ceratonia siliqua/キャロブツリーとして知られる)に似ていることから、スペイン人はアルガロボの名でその木を呼ぶようになったそうです。

昔からアンデスのインディオたちにとって、アルガロボの木は「命の木」(árbol de la vida)と呼ばれてきました。
その豆からシロップを作ったり、発酵させてチチャのようなお酒を造ったり、寿命の木は切り倒して材木として使ったりとその用途は多岐にわたります。
タンニンが多く含まれる樹皮は、下痢止めの作用もあるそうです。
又、葉には、炎症を押さえる働きがあるため、骨や関節や怪我の際、湿布のように使ったり、花や種はお茶にして飲むと、腎臓の働きをよくするそうです。
まさに、捨てるところなしの木ですね。

アルガロビーナの使い方

アルガロビーナは、カクテルやお菓子に使われています。
フルーツサラダにかけたりもできます。
味は焦がした黒蜜のような、ちょっと苦く香ばしいシロップです。
ペルーのスターバックスでは、アルガロビーナ・フレーバーのフラペチーノがあります。
日本にはないフレーバーですので、ペルーに来た際には是非試してみてください!

※アルガロビーナ・カクテルの作り方
材料:
ピスコ: 小さなグラス1杯
砂糖:小さじ5 (もしくはガムシロップ 小さじ5)
アルガロビーナ:小さじ2
牛乳:1缶(400g)
卵:1個
クラッシュ・アイス:8キューブ
シナモンパウダー:少々

ブレンダ―に牛乳とアルガロビーナを入れて、数分ミックスする。
ピスコと砂糖、氷を入れて混ぜ、最後に卵を入れて混ぜる。
グラスに注ぎ、シナモンパウダーをかけてできあがり。

アルガロビーナの栄養

アルガロビーナにはたんぱく質やカリウム、食物繊維が多く含まれています。
主な栄養素は以下の通り 

参考資料
主な栄養素(100g中)
カロリー 314kcal
プロテイン 10.19g
脂肪 0.39g
コレステロール 0mg
炭水化物 67.72g
食物繊維 12.6g
糖分 50.26g
ナトリウム 12mg
カリウム 655mg

以下の効能があることで知られています。

  • スタミナを与える
  • 脳の働きを活発にする
  • 貧血予防
  • カルシウム豊富なので、骨を強める
  • 心臓を強化する
  • 抗酸化作用がある
  • 神経系を強化する
  • 更年期障害を軽減する
  • 抜け毛防止
  • 便秘にもよい