チリモヤ(チェリモヤ) Chirimoya

chirimoya-01.JPGチリモヤ Chirimoya もしくは チェリモヤ Cherimoya
学名:Annona Cherimola
バンレイシ科バンレイシ属

チリモヤってどんな果物?

ペルー原産のフルーツで、マンゴーやマンゴスティンと並んで、「世界三大美果」の一つに数えられます。
実の大きさは様々ですが、一般的に野球のボールからソフトボールくらいのサイズの果実が多く流通します。
乾燥した気候を好み、極端な暑さ・寒さに弱く、標高1000~2000メートルの涼しい高原でよく育ちます。

スペイン語ではチリモヤ(Chirimoya)と呼ばれますが、英語ではチェリモヤ(Cherimoya)と呼ばれており、日本ではどちらかというとチェリモヤの方の発音で呼ばれることが多いですね。
しかし、原産地の南米ではチリモヤの名で親しまれ、英語圏の国よりも消費されていますので、この記事内では「チリモヤ」と表記したいと思います。

チリモヤはスペイン人がペルーに持ち込んだという説もありますが、古代のモチェ文化やチャビン文化のセラミックのモチーフにもなっていることから、又インカ帝国の遺跡でチリモヤの種が見つかっていることから、スペイン人が来る前から既に存在していたと思われます。

現在ではペルー原産の、南米を代表するフルーツの一つとして世界中に知られています。

チリモヤの語源は?

チリモヤはペルー原産の果物で、名前もペルーのスペインにより征服以前の公用語であったケチュア語に由来しています。
ケチュア語でチリモヤは「チリムヤ」(Chirimuya)と発音し、Chiri は冷たい・寒い、Muya は菜園・果樹園を指します。

英語・スペイン語のWikipediaではMuyaは「種」を意味するという記載がありますが、これは間違いで、ケチュア語で種はMuhuもしくはMuju、ムフと発音します。

(もっとも、「ムフ」を聞き間違えたり、時間の経過とともにムフがモヤに変化していった可能性はあります)
他にもインターネット上に「冷たい乳房」や「冷たい果実」を意味するという説が流れていますが、ケチュア語で乳房はÑuñu(ニュニュ)、果実はRuru(ルル)ですので、どれも間違っています。
チリモヤは標高の高い、いくらか涼しい場所で育つため、チリ(寒い)ムヤ(果樹園)「寒い果樹園」で育つ果物という意味を込めてこの名が付けられたのでしょう。

chirimoya-02.JPG色が濃くなって食べごろになったチリモヤ

ちなみに英語では別名「カスタードアップル」(Custard apple)、和名では牛心梨(ギュウシンリ)というそうです。
そういえばハート形の可愛い形をしていますね。

チリモヤの食べ方

外側は鮮やかなグリーンで鱗のような模様があります。
果実の中身は白く、柿の種ほどの大きさで黒い種がごろごろ入っています。
食べ頃になると、緑もしくは黄緑だった外側の色がうっすらと茶色く・黒っぽくなってきて、桃のように柔らかくなり、甘い香りを放つようになります。

chirimoya-03.JPG白く柔らかいチリモヤの果肉

チリモヤは「森のアイスクリーム」という異名を持つほど、甘くて濃厚、クリーミーなフルーツ。
それもただ甘いだけではなく、爽やかなヨーグルトのような風味で、バナナ・パイナップル・梨などを混ぜたような味です。
数あるフルーツの中でも1位2位を争うほどに美味しいフルーツで、本当にお勧めです!

ペルーや中南米に来たらチリモヤを食べないのは非常にもったいないです。

chirimoya-04.JPGチリモヤの果肉をスプーンですくう

生でそのまま食べるのが一番お勧めですが、アイスクリームやヨーグルトのフレーバーでも使われることが多いので、ジェラート屋さんでチリモヤアイスを探してみてください。
生で食べる場合は、果実が柔らかいので、半分に切ってそのままスプーンですくって食べることができます。
もしくは、皮をむいて、ダイスカットして食べてもOK。
非常に柔らかいので、ナイフがすうっと入ります。

栄養がたっぷりのスーパー果実

チリモヤは食物繊維、タンパク質、ビタミンCなどを多く含むため、スーパーフードとして知られており、効能も沢山あります。
ビタミンCが多いため(一つで1日に必要なビタミンCの60%を摂取できるとか)免疫を高めたり、風邪予防、 美肌効果も期待できます。
また、繊維が多いため(りんごよりも多い)便秘の方にもお勧めです。
カルシウムも豊富なので、骨粗鬆症予防にも良いそうです。

また果肉を食べる以外にも、天日干しにして、粉末状にしたものをフェイスパックすると良いとか。
日本でもチリモヤのエキスを使用した美容液などが販売されていますね。
チリモヤの葉は、血液中のグルコースを下げるので、糖尿病によいことからお茶にして飲んでも良いそうです。

加えて、チリモヤには、アセトゲニン(Acetogenin)という、がん細胞を抑制する成分が含まれているので、がんと闘う食品としても知られています。
チリモヤの葉のお茶もがんに効果的だそうです。