ペルーの文化・歴史的背景

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マチュピチュ観光の前に、ペルーという国について基本的なことを知っておきましょう。このページではペルーの文化的、歴史的背景を簡単に紹介いたします。

ペルーの歴史的背景

ペルーはナスカ文化、シカン文化などの多くの古代文明が栄えた国です。その中でもとりわけ有名なのは15世紀に栄えたクスコを首都とするインカ帝国です。

インカ帝国は当時最大級の規模を誇った帝国で、一時は北はコロンビア南部やエクアドル、南はチリ、アルゼンチン北西部まで領土を広げていました。その後、スペインの侵略によって1533年にインカ帝国は滅び、植民地化されます。南米大陸の解放運動を経て、1821年に独立し、現在は大統領制のペルー共和国となっています。そのため、ペルーでは土着の文化にスペインによってもたらされたヨーロッパの文化が加わった、南米独特の雰囲気があります。

ペルーの民族

ペルーは多様な民族による国家です。民族の割合はメスティソ(白人と先住民との混血)45%、インディヘナ(先住民族)37%、ヨーロッパ系ペルー人(植民地時代のスペインからの移住者など)15%、その他(アフリカ系、アジア系・日系人含む)3%となっています。先住民族の中で最も多いのは、クスコを中心としたアンデス山脈の地域ではケチュア語を話すケチュア民族、南部のチチカカ湖周辺ではアイマラ語を話すアイマラ民族です。このケチュア語とアイマラ語はスペイン語と並びペルーの公用語ともなっています。またこれら以外にもアマゾン地域に数多くの少数民族が存在していますが、各々が自治しているためあまり接触する機会はありません。

ペルーの宗教

ペルーはインカ帝国の時代やそれ以前は独自の宗教を信仰していました。最も重要な神ウィラコチャへの信仰に加え、太陽神インティや大地の女神パチャママへの崇拝といった自然崇拝の要素のある信仰だったようです。ウィラコチャの像はいくつかの遺跡で見ることが出来ますし、コリカンチャ遺跡やマチュピチュ遺跡などに太陽の神殿と呼ばれる建造物があります。

また、世界は天空・地上・地下の3つに分かれているという世界観を持っていて、天空はコンドル、地上はプーマ、地下は蛇を、それぞれの世界の神聖な動物と考えていたと言われています。これらの動物は神聖なものとして、建築物のモチーフとされています。

現在のペルーはスペインに征服されて以来、カトリック信仰が9割を占めるキリスト教国ですが、土着の宗教をカトリックと融合させたような習慣も見られるため、皆が純粋なカトリック教徒というわけではありません。例えば、クスコでは毎年6月24日にインティ・ライミ(Inti Raymi : ケチュア語で太陽の祭りの意味)という太陽を称えるインカの祭りが行われますが、このインティ・ライミに合わせてクスコ各地のカトリックの教会に祭られて いる聖人たちの像がアルマス広場の大聖堂に集合します。このインティ・ライミはブラジル・リオデジャネイロのカーニバル、ボリビアのオルーロ・カルナバルと並び、南米三大祭として有名です。日本の歌手や競走馬の名前にも使われたので、聞いたことのある方も多いでしょう。

ペルーの食文化

ペルーは文化的に様々な民族・文化と入り混じってきたため、その食文化も非常に多様です。また、ペルーは海岸部の地域(コスタと呼ばれる)、アンデス山脈の山岳地帯(シエラと呼ばれる)、アマゾン川流域のジャングル(セルバと呼ばれる)と3つの気候の異なる地域に分かれており、それぞれ文化や環境や食材も異なっているため、地域ごとに独特の料理があります。

スペイン征服前は主食としてジャガイモやトウモロコシ、蛋白源は家畜が貴重でクイと呼ばれる天竺鼠(モルモット)やアルパカなどが食べられていました。その後スペイン人によりパンや米、パスタなどが持ち込まれ、ペルーで独自の発展を遂げ、様々なオリジナルの料理が生み出されています。

ペルーの代表的な料理については、今後別のページで紹介する予定です。