乗ってはいけないペルビアン航空

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peruvian.JPG先日、2016年7月7日にクスコは大雨が降りました。
ニュースを見ると、クスコの空港にはペルビアン航空(Peruvian Airlines)の乗客だけがリマに帰ることができず取り残され、とても寒い夜を空港内で過ごしたそうです。
悪天候が直接の原因としても、他の航空会社が運航する中、ペルビアン航空の乗客だけが搭乗できず、ホテルも手配してもらえず、辛い夜を過ごし、人によってはリマでの国際線に乗り遅れたと思うといたたまれません。

トラブルだらけのペルビアン航空

このニュースに限らず、ペルビアン航空(Peruvian Airlines)は常にトラブルまみれで運営されています。
ペルービアン航空は2009年に運航を開始した新しい航空会社ですが、その短い歴史の間に数多くのトラブルに見舞われています。

以下に幾らか例を挙げます。
遅延やトラブルはもっと沢山あるはずですが、ニュースサイト等で記録が残っている物だけに絞りました。

2016年3月25日 リマ発イキトス行きのペルビアン航空の便が6時間の遅延となった。係員は原因について乗客に説明をせず、後に責任者がやってきてただ技術上の問題があったとだけ告げたという。
元のニュース記事

2016 年3月20日 離陸前の滑走路にてペルビアン機の右エンジンに鳥が吸い込まれる、いわゆる「バードストライク」が発生。その後、航空機を滑走路から動かすこともできず、24時間すべての航空便が運航休止となる。ペルービアン航空はあまりに時間がかかったことについてクスコの空港のインフラが悪いせいであ るというコメントを出し、同社の責任を認めなかった
元のニュース記事

2015年10月23日 ペルビアン航空の飛行機が滑走路で立ち往生し、その日の他社も含めたすべての航空便の離陸および着陸がキャンセルになった。
元のニュース記事

2013年11月29日 LANペルーとペルビアン航空は罰金を科される。ペルビアン航空は乗客のクレームに対して応じようとしない、そのサービスの劣悪さが理由となった。
元のニュース記事

2013年6月2日 ペルビアン航空は身体障碍者の男性の登場の手続きに不当に時間をかけた結果、時間に間に合わず航空便に搭乗できなかった。
参照記事(ニュース元の記事は古いため削除されています)

2012 年11月12日 聴覚障がい者のグループ9人(航空券購入済み)がリマ発イキトス行きのペルビアン機に搭乗しようとしたところ、ペルビアン航空のポリ シーとして、障碍者は一台の飛行機に着き3、4人までしか乗せることができないといい、9人グループの内の3人しか搭乗を許さなかった。この障がい者へのあからさまな差別により、S/.166.500 の罰金の支払いを命じられた
元のニュース記事①
元のニュース記事②

2012年5月11日 ペルビアン航空の旅客機がクスコ空港を離陸したものの、すぐに引き返して緊急着陸した。理由は機体の問題としているが、詳細は明らかにしていない。
元のニュース記事

2012年4月21日 ペルビアン航空の航空便が急なキャンセルとなり、乗客に混乱をきたした。ペルービアン航空は原因を悪天候のためとしているが、他の航空会社は通常通り運航していた。
元のニュース記事

2011 年8月18日 ペルビアン航空は「航空会社の安全の基準を満たしていない」として、90日間の運航停止処分を受ける。これにより、何百人という旅行者が クスコや他の空港に取り残される。ペルービアン航空は乗客を保護することなく、自分たちも被害者であると主張して、代わりの便を手配するなどの対応を後回しにし、乗客の福祉を優先すること はなかった。
元のニュース記事①
元のニュース記事②

2011年8月1日 ペルビアン航空の旅客機3機がリマの空港を最大6時間遅れで出発した。空港は離陸するように促したが、ペルービアン航空は遅延の理由を告げることなく、出発しようとしなかった。後に理由が燃料の不足であったことが明らかになった。
元のニュース記事

これだけの不祥事を重ねる航空会社はそうそうないのではないでしょうか。
それも、主にペルー国内だけで少数の便のみを運航している会社ですから、その不祥事の割合の高さに驚きを隠せません。

ペルビアン航空は謝罪しない

これだけ事故を重ねながらも、ペルビアン航空は決して非を認めることがありません。
例えば、バードストライクにより滑走路付近で立ち往生した際には、すぐに機体を移動できなかった原因をクスコの空港の不便さに転嫁しています。
また、聴覚障碍者の搭乗を拒否し差別した際には、「法に沿って何の問題もなかった」と言ってのけました。
2011年に運航停止処分を受けた際には、陰謀論をでっち上げ、ライバルの会社が役人にわいろを贈ってペルビアン航空の邪魔をするように根回しをしたと言い、被害を受けた乗客に謝罪も保障も行いませんでした。(この事件についてはブログ「クスコに死す」にて詳しく説明しています
この運航禁止処分というものは非常に重たい処分であり、同社の姿勢や基準が極めて悪質であることを示すものです。
※一部のニュースサイトではペルビアン航空は返金に応じたという記載がされていますが、それは極一部の乗客に対してであり、多くの割合を占める外国人旅行者は返金を受けることができないまま帰国することになりました。当時のペルビアン航空クスコの代表者であるGustavo Landa氏は「私たちに落ち度はないので、影響を受けた乗客に対して水の一杯すらあげることはできない」と言い放ちました。何とも旅行者を馬鹿にした態度です。

他のトラブルの場合も、遅延などの理由をちゃんと乗客に説明しないというニュース記事が多く見られます。
ペルビアン空港は事実を隠蔽し、乗客に謝罪することもしない会社だということがよく分かります。

機体トラブルには理由がある

ペルビアン航空の便はよくトラブルに遭い、離陸しても引き返して緊急着陸したり、そもそも離陸ができなかったりします。
なぜペルビアン航空ばかりそういう事件が起こるのかというと、もちろん整備のレベルが低いことも考えられますが、そればかりではありません。
ペルビアン航空の航空機は新品で購入されたものではなく、中古品となっています。
機体が古いためにトラブルが起こりやすいのです。

ペルーの格安航空会社LC Peruの飛行機はプロペラ機なので速度も遅く、飛行中の揺れも大きいですが、機体自体は新しいのでペルビアン航空の飛行機よりは安全と言えるでしょう。
ですからペルビアン航空の飛行機はペルー国内便の中で一番危険と言っても過言ではないでしょう。

ペルービアン航空は利用してはならない

結論ですが、ペルー旅行・マチュピチュ旅行を計画している場合、値段の安さにつられてペルビアン航空を利用することはしないでください。
確かに値段は魅力ですが、命には代えることができません。
さらに、窓口やキャビンアテンダント、その他諸々のサービスも他社に比べて劣っています。
また、リマの空港の搭乗ゲートの割り当てがLATAMやAVIANCAに比べて場所が悪く、ゲートから飛行機に直接搭乗できない場合が多く不便です。
さらにクスコが雨季の時期には、多くの航空会社で遅延が発生することがありますが、常にペルビアン航空の便が一番遅延の発生する回数や可能性が高くなっています。
そのため、ペルビアン航空を利用した旅行者がクスコでのツアーに間に合わず、電車など次の交通手段を再手配しなければならないことが良くあります。
(LATAMは飛行機のレーダーの性能が良いため、多少の悪天候でも運航することがあります。またLATAMは遅延・欠航があった場合でも、もともと運航する便数が多いため、次の便の空席に欠航した便の乗客が搭乗できることがあります。)

参考までに、サービスや安全性でペルー国内便の航空会社をランキングすると下のようになります。

LATAM ≧ AVIANCA >> STARPERU > LCPeru >>> PERUVIAN

お勧めはLATAMでJALやAMERICANと同じワンワールドグループのマイルが貯まります。
チリの資本で、他社よりも安定したサービスと豊富な便数を誇ります。
AVIANCAはコロンビアの航空会社で、南米では大きなシェアを誇り、世界で2番目に古い航空会社としての歴史も持っています。

もし快適にペルー国内を移動したいのであれば、LATAMかAVIANCAを利用しましょう。
決してペルビアン航空を利用してはいけません。