さて、マチュピチュ山を下りた私はインカ橋(Puente del Inka, Inka Bridge)に行ってみることにしました。
実のところ、このインカ橋という呼び名で呼ばれる橋はマチュピチュ以外の場所にもあり、混乱を避けるために別の名前を使った方がいいんじゃないかと私は個人的に思っております。
マチュピチュ山を下りて、見張り小屋にむかって左側、マチュピチュ遺跡の裏側の方向に向かうと、インカ橋の場所を教える立札があります。
立札の方向に向かうと、笹の林を抜ける道があります。
ちょっと行くと、ゲートが見えてきます。
インカ橋は見学のための入場券は必要ありませんが、入場時に記帳する必要があります。
名前と入山時間を記入します。
距離はあまりありませんが、崖の細い道を歩くため、行方不明者が出ないようにする目的があるのでしょう。
ゲートの先にはインカ時代からの道が続いています。
石組みで守られている部分もあります。
丁寧に低い窓までありますが、何のために作ったのでしょうか。
水はけかな?
巨石を迂回しながら道が続きます。
下を見ると、巧みに石が積み上げられて道が作られていることが分かります。
さて、このアーチが見えたらインカ橋が近い印です。
アーチの向こうに橋が見えてきました。
これがインカ橋です!
下から石が組み上げられ、見事な橋を構成しています。
この木の部分を取り除くことで、敵の侵入を防ぐことができたということです。
しかし、個人的には代わりの木材を持ってくれば簡単に橋が架けなおせるような気がしてしまいますが・・・
いずれにしても、これだけ細い道を石組みで作り上げ、精巧に橋が設計されているのはすごいことですね。
インカ橋の上は切り立った岩の崖です。
侵入者が他の道を探すことができない場所に、この橋を作ったのでしょう。
インカ橋には現在は立ち入ることができないように柵が設けられています。
一番近づけるのはこの柵までです。
柵からは橋を近くに見ることができます。
石の積み方は実に見事ですね。
インカ橋の道はそれほど長くなく、ゲートからインカ橋を往復して30分と言ったところです。
マチュピチュ遺跡の見学から30分を割いて見に行く価値は十分にあると思います。
橋も見事ですが、途中の崖の道も全てインカ時代からの道ですので、ここを通って当時の人々がマチュピチュに入場したと考えると実に感慨深いものがあります。
マチュピチュ遺跡に行ったら、忘れずにインカ橋も見てくださいね。