冬至はインカの文化にとって特別な日

 

南半球のペルーは、現在冬に入るところ。クスコは日照時間が短くなり、肌寒くなってきました。
日本で夏至に当たる6月21日はペルーでは冬至の日となりました。
一年で一番昼が短い、言い換えれば、この日を境に昼の時間が伸びていきます。

インカ帝国時代にはこの冬至の日が一年の始まりとみなされていました。
クスコの太陽の祭りである「インティ・ライミ」は本来は冬至の日に行われていましたが、現在では毎年6月24日と決まった日付に開催されます。

しかし、本来のインティ・ライミの日である南半球の冬至の6月21日に、クスコのコリカンチャ神殿でインカの新年を祝う儀式が行われていました。
その儀式の名は「MOSOQ WILLKA NINA HAP’ICHIY」(モソク・ウィルカ・ニナ・ハピチイ)といい、「新しい火をつける」という意味のケチュア語です。

この儀式は午前5時から、真っ暗の中で開始されます。

まだ陽が登らず、真っ暗のコリカンチャ神殿の一角で、火を囲んで儀式の歌を詠唱しています。
普段は立ち入り禁止のコリカンチャ神殿の庭の部分に、この日は参加者は自由に入ることができます。

 

その後、火を取って、煙を参列者にふりかける儀式があります。

 

その後、少し明るくなってきてから場所を変えて、太陽(インティ)への捧げものを囲んで輪になります。
そして、祭司が太陽への祈りの言葉を述べ始めます。

 

時折、ほら貝?の笛を吹きならす場面もありました。

 

そして祭司が小さな祭壇に火をつけます。
本来は日の出に合わせて行うのだと思うのですが、この日は朝から曇りで太陽が出ることはありませんでした。

 

そして火にコカの葉やトウモロコシなどの捧げものをささげ、燃やしていきます。

 

最後には参列者たちもみんな、コカの葉をささげ始めます。

こうして、皆が犠牲を捧げたのち、この儀式は終了となります。
観光向けのイベントではなく、本来の新年の儀式を行いたい人が集うので、もし観光で見に行くとしたら少し退屈かもしれません。
クスコの6月は様々なイベントで町がごった返しますが、こういう少人数で祝われる儀式もあるんですね。。
インカの首都だったクスコならではのイベントでした。

詳しい情報は「MOSOQ WILLKA NINA HAP’ICHIY」などのインカの伝統的な儀式を再現している団体のHPで見ることができます。
pututuqepachi.org

 

 

 

 

Machuyo.com 管理人及びプログラマー。 「地球の歩き方」や「トラベルコちゃん」等にコラム執筆経験あり。

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