グリーンピースによるナスカの地上絵の損傷は深刻

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2014年12月に「国際的な環境保護団体」を自称するNGO: Greenpeace グリーンピースのメンバーがナスカの地上絵に違法に立ち入り、大きな損傷を与えた問題について、続報が出てきました。
グリーンピースのメンバーは、黄色い布で作られたバナー広告を「ハチドリ」の絵の横に設置するため、無許可で遺跡に立ち入り、遺跡を破壊する方法で広告を設置した後、ドローンにてその広告を撮影しました。
「ハチドリ」の地上絵は、ナスカの地上絵の中でも複雑なデザインで、コンドルと共にペルーの硬貨のデザインにも使用されているほどに愛されている地上絵です。

ペルー文化庁はNASAの協力を得て、新しい航空写真を分析した結果、グリーンピースにより地上絵に加えられた損傷が考えられていたよりもさらに重大であり、修復不可能であることを発表しました。
ペルー文化庁によれば、ペルーの司法の弱さゆえにグリーンピースの違法な活動家たちに相応しい処罰を与えることができていない現状があるため、グリーンピースによりナスカの地上絵に加えられた損傷の度合いを明確にし、国際社会にアピールする必要があるということです。

自分の主張を行うためであれば何をしてもいいと思っているグリーンピースのやり方には、怒りを通り越して、うすら寒いものを感じます。
環境保護団体なのであれば、こういう遺産に対しての敬意を当然示すべきでしょう。

犯罪行為を犯して逮捕された結果、グリーンピースは謝罪文を発表してはいますが、「ナスカの地上絵付近の立入禁止区域に入り、遺跡周辺に足跡などを残す問題行為」という表現で白々しくも自分たちの犯罪行為を軽く言い表しています。

グリーピースが行ったのは「足跡など」を残しただけのことではありません。
ナスカの地上絵は非常に繊細な遺跡です。
地上絵付近の土地は、黒い表土を取り除くと明るい色の土が現れます。
この二層の土の色合いのコントラストにより、地上絵は上空からもはっきり見えるのです。

しかし、グリーンピースの活動家は、スニーカーでこの土地に立ち入ったため、この黒い表土が蹴散らされ、歩いた場所にはくっきりと新しい線が描かれてしまいました。
それだけではなく、布のメッセージをハチドリのすぐそばまで置くために、ハチドリの近くを歩き回り、その場に落ちている石を拾って布の重しとして使用したのです。
これは「足跡など」を残したという程度のことではなく、甚大な遺跡の破壊行為でした。
グリーンピースは「問題行為」とも述べていますが、これは法的にも犯罪行為であり、文化と歴史への冒とく行為でもありました。

ペルーの遺跡や文化に魅せられた者として、このような行為を見るのは非常に悲しいことです。
このような犯罪行為が二度と起こらないことを望みます。

 

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